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2008年 08月 20日
今年の猛暑は半端じゃない。 地球温暖化現象なのだろうか、なんか、ハルマゲドン的様相を呈しているように思えてならない。 先週、妻の伯母が所有する別荘に夫婦で遊びに行った。 富士の十里木高原にあって、下界よりはかなり涼しい。 夜なんかはちょっと寒いかなと思うくらいである。 伯母と義従兄は長期滞在しているので、チェロを持ち込んだりして遊んでいたのだが、義従兄がゴルフに行こうと言い出した。 うちの奥さんは、ちょこっとやったことがあるらしいのだが、僕は全くやったことはない。 そもそも、僕はずっと、ゴルフはスポーツに非ず、ゲームであると主張していて、眼中になどなかった。 一時野球に夢中になっていた時も、「あんな止まった球が打てないやつは相当な運動音痴だよ」などと、ゴルファーが聞いたらパンチでも喰らいそうな事を平気で言っていた。 よく考えてみると、何が僕をゴルフ好きにさせなかったかというと、色々と理由は考えられる。 まず、ゴルフは、水泳、テニス、スキー、野球、サッカー、などアマチュアが楽しむスポーツとしては金がかかりすぎる。 しかし、それはゴルフというゲームの性格上仕方ないとして、それ以上に「教え好きゴルフオヤジ」の存在が嫌だったのかもしれない。 駅でもどこでも傘を振り回すオヤジプレーヤー。 初心者を捕まえては、スウィングのインパクトがどうの、スタンスの開きがどうのと、アマチュアゴルファーほど教え好きの人種はいないのではないだろうか。 特に若い女の子がクラブでも振ろうものなら大変である。 とまあそのような諸々の感情をを引きずりつつも、僕の年齢では出来るスポーツも少なくなってきているので、ここはひとつやってみようとコースに同行した。 それでも口では「なかなか難しそうだねぇ」とか言いつつも、野球でもバッティングには少々自信があったし、腹の中では幾分自信満々だったのだ。 素振り練習も教わって、「なかなかいいフォームだねぇ」などとお世辞を真に受け、気分よくいざティーショット。 コース上のラインを目で追って、カシーンと飛んでいく弾道を頭に描きながら、僕はドライバーを一気に振り下ろした。 と、手にものすごい衝撃が走った。 ボールの手前に着地したらしく、ボッコリと芝生がえぐれてしまったのだ。 照れ笑いをしながら、2打目。 今度は当たったという音がしたのだが、球はそのままの位置で地面に落ちている。 見ると、ボールとティーの埋まった部分だけが残って、ティー地上部分が折れてすっ飛んでいるではないか。 「いやあ、すごい!こんなショット見たことないよ(笑)」という義従兄の声。 次第に気になってくる後続の組のプレーヤーの視線。 ともかくこの球を前に飛ばして、この窮地を脱しなければ! しかし、力いっぱい振った3打目の僕のボールは何を思ったか、打った方向と直角に、目の前で見ているギャラリーの前へ、まるでグリーン上のパットのようにコロコロと・・・・・ くすくすと起こる笑い声を背に、僕は仕方なくボールを拾い上げ、義従兄や妻が飛ばした地点まで足で運ぶこととなった。 フルショット ボール飛ばずに 笑い飛ぶ #
by matocello
| 2008-08-20 15:16
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